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オーサカモウケタイムズの創刊号記事内容を掲載しております。

市場激変の時ほど、大チャンスのときやねん 
見つけたもん勝ち。
即利益の新規事業3つ

桂 幹人(桂経営ソリューションズ株式会社)

《桂 幹人プロフィール》

たった二年間のサラリーマン生活後、25歳で起業。自身が直接経営した会社は20社を超えるも、株式上場一年前に身内の負債を一手に引き受け倒産。その後、元手50万円からカレー屋を起業、そして人材ビジネスを急成長させ、年商120億の(株)日本アシストグループ3社を平成15年に売却。部門のひとつであったコンサルティング部門を独立させ、コンサルティング会社として、桂経営ソリューションズ株式会社を設立。以来、関わった企業数は10,000社を超え、全国に塾生2,500名を擁す。
● 儲かる事業|その① タイニーハウス

資材高騰? 困りごとちゃう〝儲けの入り口〟

資材単価が急騰する中、建設業界は未曾有の危機に直面している。ここ数年でコンクリート単価は1.5~2倍に、鉄骨も同様に高騰。さらにナフサ不足も追い打ちをかけて、建設業は青息吐息だ。しかし桂代表は「資材高騰は『困ったこと』じゃなくて『いいチャンス』」と言い切る。今まで大きな投資を強いられていた地主たちが「別のやり方」を選べるようになったからだ。その具体策が「小規模化」と「高付加価値化」というキーワードだ。従来の「デカい物件を建てて、たくさんの部屋を確保する」という手法は、コストが安い時代の考え方に過ぎず、今はもう通用しない。注目すべき事業案が「タイニーアパート」である。大阪市内には70歳超の高齢地主が数多くいるが、その多くは銀行から長期ローン困難の判定を受けている。そこに「平屋の小さいアパート」を提案する。投資額は従来のマンション建設の3分の1程度、工期も短く、それでいて利回りは10%超え。従来のマンションの利回り5%と比べると圧倒的だ。この戦略の妙は、地主だけでなく工務店にも救いとなることにある。資材高騰で経営が苦しい工務店にとって「小さくて、確実な仕事」は極めてありがたい。つまり地主も工務店も、両者が救われる図式が成立するのだ。もう一つが「ガレージハウス」という事業である。バイクや車を趣味とする世代をターゲットにした、駐車スペース付き事務所だ。一般的な賃貸住宅は供給過剰で競争が激化する中、「ガレージハウス」はすぐに埋まる。「『大人の秘密基地』という環境そのものに、お金を出す人たちがいる」と桂代表は指摘する。ここで大切なのは「機能」ではなく「価値観」を売ることの重要性だ。単なる住宅ではなく、ライフスタイルそのものを商品化する。この発想こそが、厳しい経営環境を切り抜ける新たな道を示しているのである。


● 儲かる事業|その② 都会ビルイン型寺院

みんな不安な今こそ「寺」が儲かるんや ~サブスクで不安に寄り添う都会の寺を作れ

桂代表が注目する構想が「ビルイン型寺院」である。従来の檀家制度に代わり、無宗派の「知心会」という会費制コミュニティを導入する試みだ。大阪市西区に4年前に建立された「知心寺」では、毎月会費をもらう代わりに、勉強会や占い、人生相談などのウェルネス・コンサルティングを提供している。「今の都市に住んでる人たちは心の不安を抱えてて、『人生の指針』を求めてはります。本来のお寺はそういったことを教えてくれるものだったのですが、段々ずれてきて今は葬儀のお経をあげる職業になってしまってます。本来のお寺の役目を担う知心寺を月1万円で提供できたら、ビジネスとして成立するんですわ」と桂代表は語る。高精度な占い・鑑定システムで顧客の継続利用を促進し、一度来た顧客が何度も足を運ぶ仕組みこそが、本物のビジネスの粘り強さであり、時代を生き残る戦略なのである。


● 儲かる事業|その③ ウェルネスレストラン

糖尿病は増える一方や。ほな〝食いもん〟で稼げ ~「どう食べるか」を管理。血糖値ビジネスの穴はここや

三番目は血糖値管理に特化した「ウェルネスレストラン」である。日本では糖尿病予備軍が急増しているが、医療現場では「食事管理は患者さんご自身で」と指導されるのが実態だ。だが多くの患者が自己管理に失敗している。桂代表が注目したのは、HbA1c値が「7.7から6.6」へ改善した実験だ。大事だったのは「何を食べるか」ではなく「どないして食べるか」だったという。野菜サラダを最初に摂取し、メイン料理まで15分の時間差を設け、30回咀嚼を徹底する。「『環境と仕組み』で実現できるんや」と桂代表は語る。「『おいしいのに、血糖値が上がらない』という商品が市場に存在してへんかったんですわ。500kcal程度に栄養管理されたレストランを作ったら、糖尿病患者が殺到します」月5回、月8回と通い続けるロイヤルティが期待でき、患者にとって「人生に欠かせん場所」になるのである。



儲けの穴は人間の困りごとがすべて ~困っている人に寄り添うビジネスこそ儲かる

三つの事業に共通していることは、人が「困ってること」を理解し、最適な環境を作る発想だ。桂代表のアプローチは従来の「市場分析からの事業構築」ではなく「課題解決から事業を生み出す」という発想の仕方が異なるのだ。資材高騰も、見放された地主も、都市住民の心の不安も、課題を「困ったこと」ではなく「いいチャンス」と見る発想の転換が必要だ。建設資材高騰、金融基準厳格化、都市部の空きスペース、糖尿病患者。これらは全て「市場の課題」であり「新しいビジネスの入り口」である。複数事業を持つことの必然性もここにある。一つの事業が衰退しても別の事業が成長期にあるという状態を作れば、企業全体の安定性を高められる。「市場に落ちてる『商売の種』に気づくか『課題を困ったことかチャンスか』その見方の違いが、経営を大きく左右する」と桂代表は語る。


なんで製造業の俺が「製造派遣」やらなあかんねん 
製造派遣やったら、むっちゃシェア率が上がったんや

桂 幹人(桂経営ソリューションズ株式会社)